みなさん、おはようございます。本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象にP&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。みなさんも一緒にP&Fで朝活FXをやっていきましょう。
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、NY市場の相場概況をファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
15日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続落し、前日比1円5銭円安・ドル高の1ドル=134円10~20銭で取引を終えた。一時は134円36銭と1月上旬以来の円安・ドル高水準を付けた。15日朝発表の1月の米小売売上高が市場予想を大幅に上回った。米長期金利が上昇し、日米金利差拡大が円売り・ドル買いを誘った。
米小売売上高は前月比3.0%増と市場予想(1.9%増)以上に増えた。1月の米雇用統計が強かったこともあり、当面は米消費の堅調が続くとの見方が広がった。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ停止が遠のいたとの観測から、15日の米長期金利は一時3.82%と1月上旬以来の高水準を付けた。
日本経済新聞 為替概況より
昨日は米小売売上高の発表を受けて、米長期金利は一時3.82%と1月上旬以来の高水準を付けたようですね。これにより円売り・ドル買いが進んだとのことです。
市場参加者の多くは、日々の米長期金利の上下動に一喜一憂して振り回されていそうですが、私たちは日々のP&Fチャート分析により、目線は円安と一貫していましたので、きっと自分のトレードを堅持できた方が多かったのではないでしょうか。
さて、本日は米PPIが発表されます。そして、市場は次のトピック探しに移りそうですが、適度に情報収集して事実だけを押さえていくようにしたいですね。
今後の戦略については、次章以降にテクニカル面で見ていきましょう。
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。ただ、プロの投資家であっても未来を完璧に予想することは出来ないことを忘れてはいけません。市場には情報が溢れかえっているため、過剰な情報収集は逆に混乱を招きます。事実と憶測を分けて理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていきましょう。
本日の相場概況把握「米長期金利・コモディティ編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利とコモディティ関連から原油相場の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利はNY市場クローズ時点で3.80%と前日比+0.06%となりました。
米長期金利の日足チャートでは、これまで50MA-100MA間での推移が続いていましたが、昨日ついに100MAを上抜けしてきましたね。本日以降は100MAをサポートにした上昇展開に繋がるかに注目したいです。
原油
原油相場は、NY市場クローズ時点で78.4ドル付近と前日比-0.3ドルとなりました。
現在は日足チャート100MA付近で上値を押さえられている状況です。本日も100MA上抜けを試す展開になるかに注目したいです。そして、もし上抜けるようですと100MAに抑えられてきた中期的な下落トレンドが転換するかもしれません。
本日の相場分析「テクニカル編」
それでは、本題のドル円です。
ここではP&Fチャートを使用し、長期相場(遠い方)から短期相場(近い方)へと分析を進めて、本日のトレード戦略を構築していきます。
週末の戦略記事をまだご覧いただいていない方は、こちらも合わせて参照ください。
前日のトレード戦略
前日は前回高値を超えてきたことから、このままP&F0.2チャートの目標値を目指すシナリオを想定し、買いポジションはP&F0.2チャートの目標値133.8円付近で利確としていました。
結果的には米小売売上高の発表直後に133.8円台を突破、一時は134.3円台まで円安が進む場面もありました。
これにより買いポジションは利確完了、最大で330pipsの利益獲得となりました!P&F0.2チャートを参考にされていた方は同水準の利益が出たのではないでしょうか!おめでとうございます!
さて、次項では前日の値動きを踏まえてP&Fチャートの状況から戦略変更の必要性を考えていきましょう。
※FOREX.comの過去レート修正問題に対応するため、レート参照先会社をFXCMに順次変更しています。これによりシグナル点灯位置や目標値に若干の変化が生じていますので、以前の記載等残っているかもしれません。ご容赦ください。
長期相場予想
長期相場予想にはP&F0.5(1枠:50銭)を使用しています。
現在P&F0.5チャートは、前日の値動きにより×印の折り返しがつき、前回高値を超えてきてますね。これにより垂直カウンティングによるシグナルが点灯している状況です。(垂直カウンティングは0.2チャートに記載)
現在は水平カウンティングによる円安シグナル点灯中で目標値は136.5円付近と見ることができますが、手前の135円付近がレジスタンスとして意識される可能性がありそうです。
長期チャートの目標値は短中期に比べて到達確率こそ下がりますが、当たれば大きいため、注目していきましょう。
中期相場予想
中期相場予想にはP&F0.2(1枠:20銭)を使用しています。
P&F0.2チャートは前日の値動きにより×印が増え、水平カウンティングによる目標値133.8円に到達しましたね。これにより、一度円安の勢いが低下する展開をメインシナリオにしたいですが、このまま垂直カウンティングの目標値を目指す可能性もありそうです。
短期相場予想
短期相場予想にはP&F0.1(1枠:10銭)を使用しています。
現在P&F0.1チャートも前日の値動きにより×印が増え、垂直カウンティングによる目標値も近づいて来ている状況です。
本日のP&Fまとめ
P&F0.2チャートの目標値到達により、一度円安の勢いが落ち着くことをメインシナリオにしたいですが、このまま垂直カウンティングの目標値を目指す可能性もありそうです。
よって、長期目線は円安を維持するものの、短期的には横ばいの展開を想定したいです。
本日のトレード戦略構築
ここまでの分析で、本日の大きな目線(方向性)が定まりましたね。
それでは、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は、当日の戦略構築には移動平均線・MACD・BBを使用しています。
本日も長期的な円安目線は維持したいと思います。米PPI結果を受けて垂直カウンティングの目標値に到達する可能性もありそうです。ただ、昨日すでにP&F0.2チャートの水平カウンティングによる目標値に到達したことから、損切り位置まで遠くなっており現水準からのトレードはリスクリワード的に好条件とは言い難い状況です。
よって、本日は様子見スタンスで臨みたいと思います。
(おまけ)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
もしよろしければ、この機会にP&Fチャートを勉強してみませんか?
P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
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- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(おまけ)その他通貨ペア概況
昨年から私の記事をいつもご覧いただいている方のために、Postprimeや当ブログで公開していたユーロ・ポンド関連のチャート画像を継続掲載します。
「ユーロ円」
「ユーロドル」
「ポンド円」
「ポンドドル」
上記の通貨ペア概況についても、ドル円と同様にP&Fチャートに基づく分析を行った上で、当日のトレード戦略を構築しています。
「私もP&Fをテクニカル分析対象に加えてみたい!」という方は、エクセルなどでも簡単に記録できますのでトライしてみてください。
また、繰り返しの宣伝で恐縮ですが「自分で更新するのは大変だな」という方は、私のPostPrimeの購読をあわせてご検討いただけると幸いです。
記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
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→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
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・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
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日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
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それでは本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。また明日もお会いしましょう。
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