日本は、残念ながら産業時代から情報時代への変化に乗り遅れてしまいました。スタートアップやユニコーンを支援する環境が、これまで整っていなかった影響もあり、優れたビジネスアイデアや製品を世の中に生み出すことができなかったことも一因だと考えられます。
この記事では、ようやく日本でも盛り上がりを見せ始めている株式投資型クラウドファンディングを紹介していきたいと思います。
クラウドファンディングとは何か
クラウドファンディングとは「クラウド(Crowd=群衆)」と「ファンディング(Funding=資金調達)を組み合わせた造語で、インターネットを介して不特定多数の方から資金を調達する仕組みのことです。
優れたビジネスアイデアや製品アイデアがあっても、それを世の中に広めるまでには多額の資金が必要になります。
従来であれば、国の補助や銀行の融資に頼るしか選択肢はありませんでしたが、今ではクラウドファンディングの仕組みを利用することで、賛同者を募ることができれば多くの資金を集めることが可能になっているのです。
クラウドファンディングの種類
クラウドファンディングは大きく3種類に分けることができます。
そして本記事で扱う金融型は、さらに3つに分類可能です。
- 寄付型
全額寄付となるため支援者へのリターンはありません。
被災地支援や環境保全など純粋な社会貢献と目的としることが多いです。。
- 購入型
起案者は募った支援金で新しい製品やサービスを生み出します。
支援者へは該当製品提供などのリターンを設定します。
- 金融型
購入型とは異なり金銭的なリターンがあります 。- 融資型
ソーシャルレンディングとも呼ばれています。
支援者から募った資金を企業に融資して、支援者は予め決められた利率の金利を得ることができます。 - ファンド型
ビジネスに対して出資を募ります。
ビジネスが利益を上げた際に、支援者は分配金を受け取ることができます。 - 株式投資型
支援者は資金提供先の株式を受け取ります。
将来的に企業が新規上場(IPO)やM&Aによる買収が行われた場合に、リターンを得ることができます。
- 融資型
株式投資型クラウドファンディングとは
日本において個人投資家が非上場企業に直接投資出来る機会は、今までほとんどありませんでした。これを可能にしてくれたのが「株式投資型クラウドファンディング」です。
「企業を応援したい投資家」と「資金調達をしたい非上場企業」をマッチングしてくれる新しいサービスです。
株式投資型クラウドファンディングの魅力とリスク
クラウドファンディングの中では「ハイリスク/ハイリターン」に分類されるため、投資初心者にオススメできるサービスではありません。
しかし、一攫千金を狙う投資家には大きな魅力があるのは事実です。
株式投資型クラウドファンディングの魅力とリスクをメリット・デメリット形式で紹介します。
メリット
- 大きなリターンが狙える
- 投資先企業が大きく成長し、新規上場やM&Aによる買収に至った場合には大きなリターンが期待できます。
- 社会貢献につながる
- 共感できる企業を応援することで、日本経済の再生に貢献できます。
- エンジェル税制の優遇を受けられる
- 対象の企業に投資した際には、税制上の優遇措置(所得控除)があります。
↓noteで簡単に解説しました
- 対象の企業に投資した際には、税制上の優遇措置(所得控除)があります。
デメリット
- 元本保証ではない
- 当たり前ですが、元本保証ではありません。
倒産などによりリターンなしになる可能性もあります。
- 当たり前ですが、元本保証ではありません。
- 自由に売買できない
- 取得できる株式は、非上場企業の株式のため、
通常の株式のように自由に売却することはできません。
- 取得できる株式は、非上場企業の株式のため、
- 投資額に制限あり
- 法令により1企業対する投資金額は年額50万円まで。
以上、株式投資型クラウドファンディングの魅力とリスクについて紹介しました。
日本では、スタートアップやユニコーンを支援する環境が整っておらず、アメリカや中国などに圧倒的に差を付けられています。
ようやく日本でも盛り上がりを見せ始めている株式投資型クラウドファンディングを通して、日本経済の再生に貢献していきましょう。