本記事では国内FXトレーダーの人気No1ペアのドル円を対象に、P&F(ポイントアンドフィギュア)チャートを主軸テクニカルとした活用例を紹介しています。
FXでなかなか勝てないとお悩みの方はもちろんのこと、ドル円相場に関心のある方にも参考になると思いますので、あなたも一緒にP&Fで朝活FXをやってみませんか?
本日の相場概況把握「ファンダメンタル編」
まずは日本経済新聞のニュースを確認して、NY市場の相場概況をファンダメンタル観点で押さえていきましょう。
18日の東京市場では一時134円71銭と3月中旬以来の安値を付けた。米経済指標の改善を受け、低リスク通貨とされる円に売りが広がった。ニューヨーク市場では新たな円売り材料が乏しく、利益確定の円買い・ドル売りが入った。18日の米長期金利が低下し、日米金利差が縮小したのも円買いを促した。
日本経済新聞 為替概況より
昨日は目新しいトピックのない中、利益確定の円買いが入ったようですね。たまにはこういう落ち着いた1日もいいですよね。実は、私も昨日一部利益確定したので身も心もちょっと軽くなっています(笑)
さて、今週は注目度の高い経済指標がないのですが、最近は注目度の低い経済指標でも内容次第では、相場が大きく動くこともありますのでチェックしていきましょう。さらに要人発言や企業決算の結果次第では大きく動く可能性がありますので、警戒しておきたいです。
それでは今後の具体的な戦略については、次章以降でテクニカル面から見ていきましょう。
ファンダメンタル観点での情報収集は、市場参加者の注目トピックや大きな流れを把握するため、とても重要なことだと思っています。
ただ、プロの投資家であっても未来を完璧に予想することは出来ないことを忘れてはいけません。
市場には情報が溢れかえっているため、初心者の方が過剰に情報収集してしまうと、逆に混乱を招きかねません。
市場の情報は事実と憶測が混在して報じられますので、きちんと区別して理解するように心がけながら、無理のない範囲で情報収集を続けていくことが大切だと私は考えています。
本日の相場概況把握「米長期金利・コモディティ編」
本題のドル円に入る前に、米長期金利とコモディティ関連から原油相場の概況を押さえていきましょう。
米長期金利
米長期金利はNY市場クローズ時点で3.57%と前日比-0.03%となりました。
昨日はやや反落していますが、直近の流れとしては3.3%台でのサポートからの反発が続いていますね。昨日は200MAでのサポートを確かめたようにも見えますので、この先100MA,50MAといった平均線を上抜けてくるかに注目です。
なお、反対に長期金利が3.3%台を割り込んだ場合は、一段とドル売りが進むかもしれませんので、引き続き警戒したいです。
原油
原油相場は、NY市場クローズ時点で80.8ドルと前日比-0.1ドルとなりました。
一昨日200MAでレジスタンスされてしまいましたが、直近安値である80ドル割れの水準では底堅く推移しているようですね。この先、上は日足200MA、下は80ドル割れ、100MA、50MA付近の攻防の行方に注目したいと思います。
本日の相場分析「テクニカル編」
それでは、本題のドル円です。
ここではP&Fチャートを使用し、長期相場(遠い方)から短期相場(近い方)へと分析を進めて、本日のトレード戦略を構築していきます。
週末の戦略記事をまだご覧いただいていない方は、こちらも合わせて参照ください。
前日のトレード戦略
前日のメインシナリオは「今後は横ばいの展開を経て、徐々に中期円安目標値134.8円付近を目指す展開」のままとしつつも、もう134.8円までかなり近づいてきているため、徐々にポジション整理を進めることとしていました。
結果的には、東京時間には前日までの流れを汲んで一時134.7円台まで円安が進みましたね。中期円安目標値134.8円付近まであと一歩のところでした。私の場合は10時台の4時間足が上ヒゲを付けたため、ポジションの一部は利益確定してポジション量を調整しています。
さて、次項では前日の値動きを踏まえてP&Fチャートの状況から戦略変更の必要性を考えていきましょう。
長期相場予想
長期相場予想にはP&F0.5(1枠:50銭)を使用しています。
P&F0.5チャートは前日の値動きによる変化点はありませんね。
現在、長期分析としては前回の円安目標値136.5円到達後のエネルギー蓄積期間中との認識のままです。ただ、131円台の枠を下抜けますと、売りシグナル点灯となりますので要注目です。
中期相場予想
中期相場予想にはP&F0.2(1枠:20銭)を使用しています。
P&F0.2チャートは、前日の値動きによる変化点はありませんね。前述の通り、昨日は134.7円台まで円安となりましたので、ほぼ到達済みの状況ですが、円安目標値「134.8円台」の完全到達を期待しましょう。
短期相場予想
短期相場予想にはP&F0.1(1枠:10銭)を使用しています。
P&F0.1チャートは、前日の値動きにより○印の折り返し列が記録されましたね。以前よりお伝えしているとおり、P&F0.1チャート的には横ばいの展開を挟んで欲しいのですが、ここまではP&F0.2チャートのシグナルに沿った円安展開が継続しているとの認識です。逆に言うと、横ばいの展開を挟んでいない分だけ短期的な相場エネルギーの蓄積が足りないという見方もできますので、昨日の円安が134.7円までだった点は少し引っかかるなと言う印象です。
本日のP&Fまとめ
本日は、P&Fチャートのシグナル点灯状況に変わりはありませんでした。よって、教科書的には引き続き中期チャートの円安シグナルの円安目標値134.8円付近を目指す展開を期待したいです。ただ、昨日134.7円を付けている点と、短期チャートのエネルギー蓄積が少ない点は考慮してもいい場面かなと個人的には思っています。
本日のトレード戦略構築
ここまでの分析で、本日の大きな目線(方向性)が定まりましたね。
それでは、本日の具体的なトレード戦略を考えていきましょう。私の場合は、当日の戦略構築には移動平均線・MACD・BBを使用しています。
これまでのP&F分析から、メインシナリオは「今後は横ばいの展開を経て、徐々に中期円安目標値134.8円付近を目指す展開」のまま、変わりません。
ただ、繰り返しになりますが昨日134.7円台まで到達している点と、短期チャートのエネルギー蓄積が少ない点は考慮してもいい場面かなと個人的には思っています。よって、134円台では徐々にポジション整理を進めながら、134.8円完全到達を期待したいと個人的には考えています。
また、もし132.6円の枠を下抜けた場合には短期・中期チャートにおいて円高シグナルが点灯しますので、その際はドテンしようと個人的には考えています。
【復活!】P&F de 指値一本勝負
こちらは前日からの変化点はありません。買いポジションは保持したまま決済指値を目指す展開を期待している状況です。
なお、NY終値レート基準で前述の通りシグナルが転換した場合、買いポジションは逆指値に至っていなくても損切りします。
ドル円
注文内容
注文状況 | 新規約定済 |
買いor売り | 買い |
新規指値 | 132.4円 |
決済指値 | 134.8円 |
決済逆指値 | 130.0円 |
この章では上記のP&Fチャートによるシグナルに従って一定のルールでトレードした場合、どの程度の成績となるのかを検証していきたいと思います。昨年までnoteやPostPrimeの読者のみなさんから大変好評いただいた「指値1本勝負」をP&Fチャートの有効性検証という形でリニューアルしての再開です。
なお、具体的なトレードルールに関しては、別記事にて解説予定です。また、ドル円以外についてはPostPrimeのプライム投稿との兼ね合いで、トレード結果のみの掲載とさせていただきます。
注意事項
本章の記載は、あくまでテクニカルの有効性を検証するものであり、同じトレードを勧誘・推奨する意図はありません。最終的なトレード判断はご自身でお願いいたします。
(補足)P&Fチャートって何?
P&Fチャートって何?
日本ではあまり知られていない「P&F(ポイントアンドフィギュア)」ですが、実は機関投資家の間ではメジャーなテクニカルなんです。
P&Fは非時系列チャートというカテゴリに分類されるテクニカル指標です。移動平均線、MACD、RSIなどのメジャーなテクニカルは値動きがなくてもチャートが変化していきますよね?それに対して非時系列チャートは相場の値動きがなければ、時間が経過しても形状が変化しないチャートのことです。
つまり、忙しい会社員の方でも主婦の方でも子育て中のママでも、相場の値動きがなければチャートを何度もチェックする必要はなく、少しの時間でテクニカル分析できるということです。さらにP&Fでは、利益確定や損切り位置が明確に定まるので、 初心者の方でも扱いやすい点が最大のメリットと私は考えています。
もしよろしければ、この機会にP&Fチャートを勉強してみませんか?
P&Fチャートはエクセルなどでも誰でも簡単に作成することが可能ですよ。また、上級者の方であればマクロを組むことも可能です。
ただ「自分で毎日更新するのは大変そうだな」という方は、私のPostPrimeを購読してみませんか?
私のPostPrimeでは8通貨ペア,14種類のP&Fチャート情報を平日毎朝公開しています。こちらは有料(月額500円)にはなってしまいますが、もしよろしければ購読を検討ください。
もし購読いただける場合は、PCから登録されることをおすすめします。モバイルの場合、apple社・google社の手数料が上乗せされてしまうので、ご注意ください。
- テクニカル分析は、長期から短期の順に進めていくのがおすすめです。
- 短期トレンドに対しては順張りでも、長期トレンドに対しては逆張りという場面が多々あります。
短期・中期・長期の全てが同じトレンドであった場合は強気、逆行している場合には弱気とするなど、
状況に合わせてポジション量をコントロールすることが大切です。
(補足)記事の趣旨
私は、個人トレーダーが生き残るのが難しいと言われるFX相場で17年間戦ってきましたが、これまで退場することなく続けられているのは、相場と毎日向き合い続けているからだと思っています。
この記事では、そんな私がどのような分析・リスク管理・マインドのもとで相場と向き合い、トレードしているのかを出来るだけ分かりやすくお伝えしたいと思っています。
FX初心者のみなさんが、この記事を通してトレード技術を学び、自身のトレードに活かしていただければ幸いです。
【こんな人に読んでほしい&期待される効果】
※最近FXを始めてみたけど損ばかり
・エントリーポイントの開示
→有利な位置で取引する感覚を体得
・損切りポイントの開示
→損切りに対する抵抗感を減少
※FXに興味はあるが、時間をかけられない
・平日朝の記事更新
→サラリーマンや主婦の方でも大丈夫
※副業で収入を増やし、生活にゆとりが欲しい
・適切なポジション量の開示
→予想精度よりも、ポジション量の調整が大事
チャンス到来時にはレバレッジを掛けて勝負
→トレードの繰返しで着実にスキルアップ
【お願い事項】
<その1>
日本人の資産を守りたいとの思いから長期的に利益を出せるように誠心誠意分析していますが、利益を保証・確約するようなものではありません。また、読者の方に本記事の指針に従った取引を推奨する意図もありません。最終的な投資判断は、ご自身でお願いします。
<その2>
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